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鈴木 元衛
JAERI-Research 94-022, 36 Pages, 1994/10
ジルカロイ-4試料を、静止水型オートクレーブ中、300Cの水中において酸化させ、ACインピーダンス法により酸化速度のin-situ測定を試みた。周波数応答解析法を適用して試料表面の酸化膜のインピーダンスデータを取得し、酸化速度を算出し、理論的な予測と比較した。その結果、本方法により酸化速度のin-situ測定は可能であるとの結論に至った。ただし、水質の劣化はデータに大きく影響すること、および、インピーダンスデータにより酸化膜の2層構造の性質変化を検知できることを見出した。
鈴木 元衛; 斎藤 裕明*
JAERI-Data/Code 94-011, 178 Pages, 1994/09
軽水炉の高燃焼度燃料棒の通常時及び過渡時のふるまいを解析する計算コードEXBURN-Iを開発した。高燃焼領域では、FPガス放出、被覆管の水側腐食、ペレットの性質の変化などが、燃焼度に依存しつつ燃料棒のふるまいに大きく影響する。こうした現象を解析するため、本バージョンにおいてはFEMAXI-IVをベースとしつつ、改良を施し、新たなモデルを組み入れた。本報告は、コードの全体構造とモデル及び物性値の説明を行い、入力マニュアル及び標準出力例を添えたものである。本コードの性能の実験データによる検証と向上は次の段階でなされる。
古田 照夫
原子力工業, 39(5), p.44 - 49, 1993/00
軽水炉燃料は経済性向上の観点から燃焼度延伸が行われ、これにともなう被覆管の性能向上が図られている。とりわけ、燃料の高燃焼度化を制約する因子と考えられている被覆水側腐食に対する耐食性改善が精力的に進められている。本報では、国内外におけるジルカロイ被覆に対する耐食性改善状況を概説するとともに、腐食機構に関する研究現状をまじえて開発の動向を解説する。
市川 逵生
原子力工業, 39(5), p.8 - 16, 1993/00
軽水炉における燃料の高燃焼化およびMOX燃料の利用に関し、わが国の現状をふまえて、諸外国の現状と動向について解説した。内容としては、各国における高燃焼度化の誘因と現状をのべた概要、技術的には、腐食、FPガス放出、変形、MOX燃料の特徴、新型燃料などについてのべている。